雪道でリアを出す方法



さて、せっかく今は冬ですからね。
冬ならではの練習方法について少し書いてみましょう。(関東で雪予報も出ていることですし)

今回は雪道と書きましたけど、これはμという意味であってグラベル路(砂利道)でも同様です。
ただ雪道はグラベル路と比べて更に滑りやすいのでより低速で練習が出来るし、小石が跳ねることもないので車を傷めません。 (万が一ぶつかっても低速なので被害が小さい)
ついでにタイヤも減りませんから、練習にはもってこいですね。
 
雪道で学べることは繊細なスライドコントロールやトラクションのかけ方など沢山ありますが、今回は「荷重移動を使ってリアタイヤを滑らせる」という基礎の基礎について書いてみましょう。
これは荷重曲げを行うためのヒントになるかもしれません(いや、反面教師かな?)。
 

今回はとても簡単なのでとっとと行きましょう。
やり方は以下の通り。
 
1,コーナーの入口で強めのブレーキを踏む。
2,ハンドルを少しずつ切る。
3,ハンドルを切ったままブレーキを少しずつ緩める。
 
以上です。

ええ、これは日本でスタンダードな運転方法である「ブレーキを残す運転」そのものです。
まあ、私が言うところのサイン波運転ですね。 矩形波運転とそれを行うための操作である荷重曲げとは違う操作となります。

でも意外と実際にはこれが出来ない、あるいはやったことがない人もいるのではないでしょうか?
極めて容易なので、荷重曲げより先にこっちをマスターするのも良いかもしれませんね。
 
μ路であれば、この方法で非常に簡単にリアを出すことが出来ます。
ポイントは


「ハンドルを切っている時にとにかくブレーキを完全に離さないこと」

ただそれだけです。
完全に離してさえいなければ、確実にリアタイヤが滑るはずです。
ただし、舗装路と比べてリアタイヤが滑るまでに少しタイムラグが有ることが多いでしょう。
よってしばらくハンドルもブレーキもキープです。 これは低速な上に絶対的な荷重移動量が少ないので仕方がないところですね。 また、始めは下り坂の方がより簡単でしょう。
 
ただしこの運転はサイドブレーキを引いたほどではないとは言え、本当に思いっきりリアが滑るので、くれぐれも注意してくださいね。 もちろん、低速から行ってください。 そしてカウンターステアを切る準備をしておいてくださいね。
そしてリアが出たらすぐにブレーキを離すことを忘れずに。 そのままだとスピンモードに入りますからね。
 
この方法ならば、容易にフットブレーキを使ってリアを出す感覚が得られると思います。
これをドライ路面の高速域でやるものが、ブレーキを残す運転でしょう。

ただ実際に雪道でやってみると分かりますが、結構その後のコントロールが難しい滑り方をするんですよね。
よってそこからトラクションステア効果を出すのも(少なくとも私には)難しそうですが、出来る人はトライしてみるのも面白いでしょう。
 
とにかくこれは、「フットブレーキによる荷重移動でリアを出す事がどうしてもできない」という人にとっては、はじめの一歩にあたる一番敷居が低い練習方法です。 10回もやればきっと誰でも出来るようになるはずです。
 

最後に、、、雪道や氷結路は時々唐突な滑り方をするので、くれぐれも安全な場所で、安全な速度で行ってくださいね。

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