短時間で安く安全に運転が上手くなる方法は?


「牛乳を飲みなさい。」
って、ネタが古かったですね(笑)。

短時間でお金をかけずに、かつ安全に運転が上手くなる…。
そんな方法が有ったら、苦労しませんねぇ。
でも前に書いた、自分の運転を撮影するのも結構効果的ですが、S2000で有る程度のレベルまでの話ならば、かなり有効な方法が有ります。

これまでに何度も、「S2000の動きはカートっぽい」と書いてきましたね。
更に公道を走れるカートの様だなんて、前に書きましたね。 特に初期型はそう思います。

そこで、「それでは実際にそのカートに乗ってみては?」と考えるのは、自然でしょう。
そんな訳で今回の話は、レーシングカートについてです。

前に書いた通り、カートは、S2000の動きをデフォルメ(特徴を強調)したような乗り物です。
S2000のハンドリングと言えば、クイックでダイレクトでシャープ。 そしてある意味ピーキー。
しかし本物のカートのハンドリングは、S2000よりはるかにクイックでダイレクトです。
まあカートには、サスペンションはもちろん、ブッシュもパワステも付いていませんからねぇ。
シートもプラスチックむき出しで、タイヤ以外にどこも柔らかい所が有りません。
更に軽量な車体にスリックタイヤ。 そりゃあ、クイックでダイレクトな訳です。


そのカートをある程度思うようにコントロール出来るようになれば、S2000の運転も上手くなるというのが私の考えです。
今回は、遊園地のカートと区別するために「レーシングカート」と書きましたが、本物のレーシングカートをやろうと思うと、それほど安くも無ければ、それほど安全でもありません。
そこで私のお勧めは、「レンタルカート」です。

レンタルカートならば、カート購入費などの初期費用は必要ないし、多くのカート場はヘルメットなどを貸してもらえるので、手ぶらで行けてお手軽です。
更にスピードはあまり出ないし、安全に作ってあるのでまず大怪我をする事は無いでしょう。
ちなみにレンタルカートだからと言って、レーシングカートよりも簡単だと言う事は有りません。
むしろ、レーシングカートよりも難しいと言う人もいます(パワーもタイヤのグリップも低いため)。
まあ、ここではカートの詳しい話は省略します。

S2000では、いくらサーキットの中でもスピンしてぶつけたりはしたくないと思うので、本当の車の限界までは中々攻めきれないでしょう。
サーキットでは車をぶつけても車両保険は効かないし、大体サーキットのスピードは、クラッシュすると大怪我する恐怖感を与えるスピードですよね?
それと比べると、レンタルカートは金銭的にも肉体的にも安全です。

もちろんカート場によっては、ぶつけて壊すと修理代を取られる事が有ります。
がぁ、S2000の修理代と比べればはるかに(1ケタ以上)安いでしょう。
またエンジンブローしても、「ちょっとぉー、壊れたよー!」とお店の人に言えば、「スミマセーン!」とすぐに他のカートを用意してくれますからね(笑)。
S2000でサーキットでエンジンブローすると、ドエライ事になりますからね(手間もお金も)。
ここは、天と地ほど違いますね。

よって、カートでは思い切ってタイヤの限界まで攻め込んだ運転や、大きなカウンターステアやスピン回避の練習が出来ます。
恐らく初めて走る人は、普通に走っても死ぬほどカウンターステアを当てる事になるでしょう(笑)。
きっとカートに乗った後にS2000に乗ると、挙動がマイルドでまるで高級セダンに乗っているような気分になると思います。

レンタルカートは毎回走行料金を取られるので高く感じるかもしれませんが、計算してみると車で走るよりもずっと安いはずです。
タイヤ代もガス代も整備代も全部込みですからね。 もしも17インチタイヤを1セット入れる位のお金を使えば、結構運転が上達できると思います。

そして有る程度カートが乗れるようになる頃には、S2000の運転が、今までコントロールできる限界だったと思う所より、もう1段、いや2段は深い所までコントロール出来るようなるでしょう。


お勧めです。


注:
S2000がカートに近い挙動を示すとは言え、カートの運転技術とハコ車の運転技術は有る所から先は別物です。
カートを極める事が目的で無ければ、そこそこの所まで乗れるようになっておけば十分効果的でしょう。

また声を大にして言いたいのが、
カートの運転テクニック > S2000の運転テクニック
では決してありません。

例えばカートは基本的にパワースライドしないし、ハンドルをコジるような雑なステア操作をしても、車の様なアンダーステアは出ません。
また、スライドコントロールやリアが大きく滑った時の立て直し等は、(初期型)S2000の方が遥かに難しいと思います。


また、カートに乗る事によりドライバーの限界が上がっても、車の限界は変わらないので注意してくださいね。
カートと車の話はまたどこかに詳しく書く予定です。

以上

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