デイトナ グランドエフェクター

これは、 床下に装着するだけで、ダウンフォースを車両中心部に発生すると言う、空力パーツである。
作りは簡単で、安価であるが、効果が体感できなければ返品できる保証書付きという、メーカの自信作のようである。

ミニバンなどでは、かなり効果があるようだが、S2000ではどうだろうか。
ちなみに、ASMのフロア補強バーとは干渉してそのままでは取り付けられなかったので、
一箇所はタイラップで固定した。 が、結果的には、この方がガッチリ固定された気がした。

さて、効果の程だが、80Kmを超えたあたりから、突然電車のレールが二本シーュンと現れて、
その上を走り出したような感じで、何とも体感できるではないですか。

ハンドルは重くなるし、何よりも薄かった接地感が上がった。
車線変更するのが、レールから外れるような気分で大変なほどである。

足は、固くなったようなフィーリングで、ロールは減った感じである。
タイヤのグリップ感も上がり、減っていたタイヤの山が2mm位増えた感じがした程である。
実際、デフオイルとの相乗効果もあると思うが、タイヤのスキール音まで変わった。

また、 170Km/hからのフルブレーキングも安定し、高速コーナーも安定感がある。
製品の作り上、ダウンフォースと言うより、ゼロリフトの特性のように見えるが、
特定の速度域ではダウンフォースを感じる気がする。
商品は、50Km/hから体感できると謳っているが、さすがにS2000ではその速度でふらつく事は無いので、
70〜80Km/h以上からといった感じかな。

ちなみに、製品自体の空気抵抗は、見た目の面積からすると大体ドアミラー位かと思われる。 
恐らく一般的なGTウィングよりも遥かに小さい。 
よって、最高速や加速が落ちるとしたら、空気抵抗と言うよりタイヤのグリップアップによる転がり抵抗の増加だろう。

しかし、ノーマルのS2000の場合、リアバンパーのパラシュート効果が大きく、
高速域ではかなりそれが抵抗となっているようだが、これは空気を左右に引き裂いているようで、
パラシュート効果低減にも、一役買っているように見える。
実際、160Km/hからの加速は、体感だが上がったような気がする。

既にパラシュート効果対策の為、リアバンパーに穴あけ加工等をしている人は、
逆に加速は落ちると感じるかもしれないが、ノーマルの状態ではプラスと考える。

自分のようにGTウィングや、派手なディフューザを付けたくない人にはお勧め。
GTウィングと違い、後ろだけにダウンフォースが掛かるのではなく、車体の中央部に掛かるのもプラスポイント。
通販で1万円強と言う価格と、取り付けの容易さからも、試してみる価値があるかと。
ただ、既に空力処理を行っている場合には、効果は不明。


副作用は、特定の速度域では加速が鈍る可能性があるのと、減衰力の調整が出来ない足では、
少し乗り味が固く感じるかも。
また、グリップアップによる転がり抵抗増加のためか、燃費が若干、というか、結構下がった気がする。
(おそらく燃費は、街乗りなどの低速走行時には、変わらないでしょう)

それと、副作用ではないが、補強バーによっては、一緒に付けられない物が有る。

ノーマルの車に乗っている限り、他に付けない理由は見つからないと言った所か。
お勧め。

以上

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金属製ではないので、車検の最低地上高は、問題ない(はず)。
パッと見、それほど効きそうにないのだが、空力は不思議ですね。

 

ASMのフロア補強バーとは干渉するので、メーカーでは基本的に取り付け不可となっているようだ。
干渉するのは、写真左の部分で、右の写真(逆方向から撮った物)の様に、ネジが一か所止められない。

結果的に、干渉する部分の金属板を少し曲げて、長いタイラップでネジ穴とASMの補強バーとを固定した。
標準では2点でフレームに止めるのだが、結果的に3点で止めることになり、逆にがっちりと固定された。
タイラップの固定でも、1年以上問題なし。

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