車高合わせに凝ってみる


さてさて、前回の続きです。

1週間程度走って見て、車高調が馴染んできたものの、やっぱり前回書いた基本特性は変わりません。
そこで、O/H前のフィーリングに近づけるべく車高をいじる事にしました。

後ろ下がり感を解消するためには、後ろを上げるか、前を下げるかですが、O/Hしてから全体的に車高が上がった気がするので、とりあえず前を下げる事にしました。
インナーフェンダーとの干渉が心配ですが、O/Hしたから恐らく少しくらい下げても大丈夫だろうと言う判断です。

ダウン量は、取り敢えず5mmダウンと決めました。
と思ったのですがぁー、実際に合わせている時にふと運転席のある右側の方が、ドライバーの重量の分重いはずなので、右だけちょっと車高を高めにしておこうと考えていたのを思い出しました。
そんな訳で、左を5mm、右を4mmダウンとしました。 左よりも右を1mm高めですね。

さて、 早速運転して見るとー、変わり過ぎる位変わりました!!
いやはや、O/H前のS2000らしいクイックなハンドリング、フィーリングがバッチリ戻ってきました。
逆にこれ以上は前を下げない方が良さそうです。
フィーリングで変わった点は、オーリンズ標準のバネの時よりもしなやかでストローク感があって、柔らかい感じですね。
まあ、インプレッションの通りです。

しかし運転していて、ちょっと気になる点が…。
どうにもフロントのタイヤのアライメント、具体的にはトーが左右で違う様な気がして仕方が有りません。
O/H後に車高をいじって、まだアライメントを合わせてないので、狂っている事は大いに有り得ますが、フィーリング的に左右の車高が合っていない感じです…。
それも、私の感覚のだと、右に対して左の車高が高い感じがしました。
右の方を1mm高めに設定したんですけどねぇ。

実際に メジャーで測定すると、大体2mm程度左の方が高かったと思います。
5mm下げる前は、こんな事は無かったんですけどねぇ。 アライメントも違和感は無かったし…。
まあこれ位の左右差は誤差の範囲なので、このままでアライメントを合わせる事を勧められましたが、ちょっと気持ち悪いので根性で車高を合わせる事にしました(笑)。

ちなみに2mm左の方が車高が高かったとしたら、キッチリ左右で同じにするにはどうすれば良いと思いますか?

左だけを2mm下げる? あるいは、右だけを2mm上げる?
どっちも違いますねぇ。

もしも右だけを2mm上げると重心が左に移動するので、左はいじっていなくても左の車高が落ちてしまうんです。
つまり、例えば左が1mmダウンしてしまったりする訳ですね。
更にもちろん、重心が左に移動すれば、重力が掛かった状態では、右は2mm以上上がってしまいます。
これでは結局、またまた左右差2mmになってしまったりする訳です。

よって、体の感覚と、上記の理論を合わせて考えてー、更に右を1mm上げて、左を0.5mm下げました。
まあ、殆ど勘の世界なんですが(笑)。
つまり元の状態から、右が3mmダウン、左が5.5mmダウンですね。
O/Hしたお店の人に、「0.5mmの変化何て感じられる人はいないし、ちょっと車動かしただけでそれ位は車高なんて変わるもんだよー」、何て言われましたけど、自分で納得いく所までやりたい性格なもんで(笑)。


それでは早速運転して見るとー、今度こそドンピシャ決まった感じです!
アライメントの左右のバラバラ感が全くなくなりました。 ピッタリとアライメントが有っているフィーリングです。
そして車高はメジャーで計ってみても、ほぼ左右でピッタリです。

この状態でアライメントを取らずにかなりの距離乗りましたが(慣らしに必要な距離以上)、「もう何もいじらなくてもいい」と思う程に良いフィーリングでした。
ただまだアライメント取っていませんからね。
アライメント代も払ってあるので、次はどのようなアライメント値にしようかとかなり考えました。
(特に一つ、どうしても試してみたかったアライメント変更が有ったので。)


ちなみに余談ですがー、後日アライメント測定器に載せてみたら、店長が苦笑していました。

店長:「これ、アライメント合わせます??(笑)」

何とトーもキャンバーも、左右の差は誤差の範囲でした。 普通はこれ位合っていれば、いじらないそうです…。
どうやら 根性で合わせた車高で、アライメントが左右でピッタリ合ってしまったようです。
まあ私は、トーだったら10進数で0.02度(大体0.2mm)変わればわかる人ですが、車高調整は、たかが0.5mm、されど0.5mm。
わずかな量で、とっても変わるんだなーと思いました。


そんな感じで車高は かなり奥が深いので、ちょっと車高合わせにこだわってみるのも面白いと思います。


さてさて、次回はいよいよ、アライメント調整編です。

続く…。

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