車の限界の超え方は2種類ある


さて、いきなりですが久しぶりに出題です。

車の曲がれる速度、つまりコーナリング速度は無限ではないですよね?  どんな車にも、どこかに限界速度がある訳です。
それでは、限界を超える、つまりスピードが速過ぎて車が曲がれなくなる時には、車がどのようになって曲がれなくなるのでしょうか??

ちなみにその限界の超え方は、大きく分けて2種類あります。
これ、結構良く出す問題なんですけど、意外とすぐに答えられない人が多いんですよね。
ゆっくり考えてみて下さい。 ちなみに道は、平地で綺麗な路面とします。

これは経験上わかる人も多いと思います。 或いは、テレビでレースなんかを見ていてもわかりますね。

まず一つ目は、「タイヤが滑る」です。
これでコーナーを曲がりきれなくなりますね。
限界速度を超えると、タイヤが遠心力に負けて外に滑ってしまい、曲がれませんねぇ。 まあ、これはすぐ思いつきますかね。

そしてもう一つは??
フロントタイヤが滑るのと、リヤタイヤが滑るので2種類では有りませんよ(笑)。
二つ合わせて、「タイヤが滑る」です。

思いつきましたか?? タイヤが滑ると、曲がるのに十分なグリップを出せなくなるから曲がれないようになりますよね?
でわ、他にタイヤのグリップを十分に出せない状態とは何でしょう??
インリフトして、犬の小便状態になる?? それでも、曲がれれば別にOKです。

まあわかったと思いますけど、一応答えです。
それは、車が「引っ繰り返る」です。
引っ繰り返れば、当然タイヤのグリップを出せなくなりますからね。

まあ今時の車は、平地で引っ繰り返る事はまず有りませんが、昔は背の高いワンボックス等では、結構あったようです。
今でも軽自動車では、たまーに聞きますかね。 まあ、フルノーマルではまず無いと思いますが。

よってとっても簡単に言うと、車の限界旋回速度を上げる、つまり速く曲がる様にするには、タイヤが滑らないようにし、かつ車が引っ繰り返らないようにする、と言う事に尽きます。
逆にこの二つの条件を超えない限り、車は曲がる事が出来る事になります。
まあ、単純と言えば単純ですね。

物理学と言えば、一般に要素還元主義的な考えをするのが特徴です。
つまり、複雑に見える現象を一つ一つの単純な物に、バラバラと分解して考えていくのです。
単純な物は、簡単に解明できますからね。


さて、それではまたちょっと出題です(笑)。
では、車はどんな時に「タイヤが滑る限界の超え方」をして、どんな時に「引っ繰り返る限界の超え方」をするのでしょうか??

多分この答えは次回は、と言うか当分書きませんから(笑)、ゆっくーり考えてみて下さいね。
「喰わないタイヤだと滑るー」、とかではなく、出来るだけ具体的に、 出来れば物理的に考えてみて下さい。
大切なのは、答えでは有りません。 私の答えだって、合っているかわかりません(笑)。
一番大事なのは、考える習慣を付ける事、そして、「考え方を学ぶ事」です。

うーん。 ちょっと説教くさくなったので(笑)、取りあえずこの辺で。

 

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